[ C ] #11『control（未来）』 感想

“今”から“未来”へ。

公麿が壮一郎と同じ境遇であれば、彼と同じような行動を起こしたのかもしれない。それは壮一郎が指摘したことであり、確かにそうかもしれないと感じましたね。ただし、公麿にはそういった現実がありません。それが“今”の彼なのです。ただ自分に素直になって、ある意味では客観的に壮一郎のことを見ることができます。その上で、壮一郎のやっていることは妹さんの望んでいることではないだろうと判断でき、それが間違いだと指摘できるのです。それが今を生きている彼にしかできないこと。未来を望んでいながらも、彼は確かに“今”を生きているのだと感じられ、良かったと思いました。
ただ、昨日より酷い明日がくることを怖れているマイナス意識が感じられた点に関しては、公麿の考えがちょっぴり残念なところではありました。やはり彼はどうも明日がくることが当たり前に思っているのだと感じられたのでね。その点に関しては、もう少し“今”を生きられることの喜びを噛みしめてほしいなーと思いました(´･ω･`)
壮一郎と公麿。どちらの主張が全てだということは決してありませんが、漠然とした考えを捉えるならば私はやはり“今”を求める壮一郎の方に共感したいと思います。もちろん、それはこのCの世界ではなく現実世界の上での考えです。そうでなければ、彼の考えは他人を犠牲にしすぎており、決して活きることはありませんから。
人生は離散的なものではなく、あくまで連続的なもの。“今”の連続によって“未来”を創っていく、そんな人でありたいなーと思いますた(´･ω･`)



とことで、今回はこんなところで失礼します。